そそぐ This Bar is SO SO GOOD.

福岡市中央区薬院にあるBAR。世界の「カンパイ」のかたちをキュレーション。お客さまとの対話でその人にぴったりの “ 飲み方 ”を提案するBARです。

お店の名前「そそぐ」

「そそぐ」のイシザキです。

 

本日はお店の名前について。

 

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「そそぐ」ロゴ。英語版も準備しています。



お店の名前とロゴは早めに決めたいと思いつつ、なかなか検討するに至っていませんでしたが、お店のサイトを立ち上げるにあたり本腰を入れて考えました。

 

「そそぐ」というシンプルな日本語になりましたが、途中迷走もありました。

 

やっぱり作った資料

「お店 命名にあたって」の検討資料は全7ページに。

そもそも資料を作る必要があるのかって話ですが、20年の会社勤めの中で染みついた癖のようなものかも知れません。

でも好きだったわけではないです。気乗りのしない企画書は、PowerPointを立ち上げるものの、スライドのデザインを1時間かけて作って1文字も書かずに保存してPCを閉じる・・も多々ありました。

 

話が逸れました。

 

まずは、どんな店名にしたいか、店名からどんな印象をもってほしいかを考えました。

  • 読みやすい
  • 覚えやすい
  • 看板とかショップカードとか展開を考えると、モチーフ・アイコンになるものがセットで考えやすいとよい。

  • お店が大事にしている価値が伝わるとよい。             ・・・・・等々

そして店名がもつ語感、与える印象を「洗練<=>飾らなさ」「硬さ<=>柔らかさ」の2象限で考えた時に、「やや洗練された、やや硬さを感じる店名」にポジショニングしたいなと考えました。

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実際の資料の1ページ ※マッピングした店舗名は消してます

 

 

単語ノック

並行して、思いつく単語をノートに書き溜めていきました。

お店のコンセプトが生まれる過程で出てきた言葉、好きな言葉、自分に関連する言葉等々。

 ノートを見返すと「ソフトボール」っていうのもありました。(中学生の時にソフトボール部だったから。)“BAR Softball”って記憶に残る店名ですね。ソフトボールの国際試合は中継を期待されるのは避けられません。

 

カフェでノートを広げて書いたりもしましたが、店員さんがノートの文字をちらっと見ることがあったかも知れません。きっと、韻を踏む言葉を探しているラッパーだと思われたことでしょう。「人は見かけによらないな」って。

 

 

「そそぐ」誕生

「そそぐ」は、区民プールでウォーキングしながらブツブツ単語を唱えている時に誕生しました。

 

「世界のあちこちで生まれてきたお酒を、お客様のグラスにお届けする『注ぎ手』としてカウンターに立ちたい」は、これまで考えてきた「私たちのお店で実現したいこと」の柱の1つでもあったので、それをストレートに伝える店名になりました。

覚えやすさ、読みやすさは抜群かなと自負しています。

 

「そそぐ」という言葉自体は、先述の2象限「洗練<=>飾らなさ」「硬さ<=>柔らかさ」それぞれ、どっち寄りとも分類しづらい言葉ですが、与える印象がニュートラルな言葉になったのも、結果自分らしい気がします。

 

お店の名前が決まると、「本当に飲食店を開業するんだな」と実感がわきます。

 

 

余談ですが(1)

店名は決まったものの、物件探しは難航しています。

だんだんと「希望のエリアに限らなくても・・」と妥協の気持ちが芽生えてきて、想定していないエリアの物件を「サイトウさん、この物件どう?」と打診しました。

その時、サイトウは「そこじゃ『そそぐ』はできない」と言い放ちました。カッケー。

 

「『そそぐ』という店名にふさわしいか」は、お店についての何かを判断する基準になりました。

 

余談ですが(2)

N.Y.で長く暮らしていた友達に、店名とロゴを報告したところ、「外国の方には、両手でダブルクォーテーションをクイクイッってやって(※強調や引用のジェスチャー)、『店名の発音は“SO SO GOOD”で覚えてね』って言えるね」と返事がきました。

カッケー。いつかそれを言う日を夢見て英語を勉強しよ。

 

そそぐHP: http://sosogu.jp