「そそぐ」のイシザキです。
今回はイシザキが「飲み方」について書きたいと思います。
先日地図帳を見ながら行ったことがある国をカウントしていったら、46か国ありました。友達と一緒の時もあれば、1人の時もあり、一人旅の時もやっぱり飲みに出かけます。「知らない店だし、1人で入って大丈夫かな・・・」と躊躇する気持ちはありますが、それ以上に「飲みたい」という欲が勝ち、勇気を出してエイヤと扉を開けてお店に入ります。
地元の人ばかりのお店だと、居心地の悪さを感じることもありますが、「ローカルビアーが飲みたいです」と告げると、お店の人の対応がかなりの確率でよくなります。(イシザキ調べ)
みなさんも海外のお店で困ったら、魔法の言葉「ローカルビアー」を試してみてください。
そんな「ローカルビアー」が効果的だった想い出の1つが、ポーランドのワルシャワで入ったお店です。
ワルシャワの到着日は泊りたいホテルに空きがなく、「翌日移動しよう」と近くのホステルをネット予約。夜着だったので不慣れな街に出かけるのはやめておこうと思っていましたが、「家庭用ベットが6つ並んだ広い部屋に一人ぼっち」という気が滅入る状況だったので、出かけることにしました。
ビールが飲めそうなお店を見つけて入って「1人です」とジェスチャーで伝えたところ、年配の女性があからさまに邪険な感じでカウンターを指さしました。はい、いいです、席があれば十分です。
ビールサーバを指さして「ローカルビアー」と言うと、年配女性は頷いてビールをそそぎ、私に何か言いました。何か質問されていることはわかったのですが、言葉が全く分からないのでとりあえずニコッとしました。(典型的な日本人の対応)
私の反応はYesと解釈されたようで、ビールに何か謎の液体をドバっと入れて提供されました。こんなオープンスタイルで毒を盛られることはないでしょうが、今の一体なんでしょうか。
ビールを飲むと「甘っ!」
後で調べて知ったのですが、ポーランドでは「piwo z sokiem(ビールwithシロップ)」と呼ばれるビールにラズベリー等のシロップジュースを入れる飲み方が人気なのだそうです。きっと私は「ビールにシロップを入れますか?」と聞かれたのでしょう。
このpiwo z sokiem、女性はジュース感覚でストローを使って飲むのが一般的だそうです。学生の頃、ビールをストローで飲むと一気に酔いが回って危険だからやっちゃダメって聞いたことがありますが、東欧の女性はアルコール分解能力が高いのでしょうか。
年配女性は飲んでいる私をじっと見ているので、「うまいか?」と問われているのだと思い笑顔で頷きました。正直「うまいかどうか」よりも甘さに驚いてましたが、女性は満足そうに去りました。
心の準備をしていなかったので驚きはしましたが、「甘い」と思って飲むと悪くはない味です。私はそもそもビールの苦みが好きなのですが、苦手な人は飲みやすくなると思います。
「そそぐ」でも、こんな各国の飲み方を紹介する企画をしたいと思っておりますので、楽しみにしてください。
ちなみに他の人が食べているメニューがおいしそうだったので、先ほどの女性にジェスチャーで「あれを」「食べたい」とお願いしました。
それをきっかけに女性の対応が急激に親切になり、食べている時に英語が話せるお客さんを私の席に引き連れてきて「味はどうか、口に合うか」と確認までありました。
あのメニュー、自信作だったのかも知れませんね。
最後に、ポーランドの写真をお届けします。
また機会がありましたら、イシザキが海外で出あった「飲み方」について書きたいと思います。
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