そそぐ This Bar is SO SO GOOD.

福岡市中央区薬院にあるBAR。世界の「カンパイ」のかたちをキュレーション。お客さまとの対話でその人にぴったりの “ 飲み方 ”を提案するBARです。

そそぐ歳時記:2周年を迎えて

そそぐのイシザキです。
2022年3月22日、そそぐは2周年を迎えることができました。

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ありがとうございます。2周年を迎えました。

 

物件探しが難航し、「本当にお店を出せる日が来るのか」と落ち込んでいたのがつい先日のようにも思えますが、開店にこぎ着けてから2年が経つことに驚いています。

 

昨年の「そそぐ歳時記:1周年を迎えて」から丸一年、2年目の12か月を振りかえってみたいと思います。

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2021年3月(3月の季語:サイトウ夢の着流し)

21:00閉店の時短営業で幕を開けた3月ですが、ちょうど1周年を迎える22日から通常営業に戻ることができました。

1周年にあたり、たくさんの方がご来店くださったり、お祝いのメッセージをくださったり、手探り続きの1年間の中でも「そそぐ」を応援くださる方々がいてくださることを改めて感じました。

 

サイトウの夢である「着流しを着てウイスキーをそそぐ」が叶ったのもこの月。

着流しを着たはいいけどカウンター業務がスムーズにこなせず、見かねたお客様がご自宅から襷を持ってきてくださいました。(学生時代の剣道用らしいです)

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サイトウの夢「着流しでウイスキーをそそぐ」が叶った瞬間

 

2021年4月(4月の季語:エイプリールフール)

昨今話題になる「企業のエイプリールフールネタ」に感化され、4月1日のSNSで「『そそぐ』から『そーぐっ』に店名を変えます」と発信。

ほんの冗談の気持ちで書いたのですが、少なからず(私が把握しているだけで5名以上)の方が「え、『そそぐ』の方がいいと思うのに」「変えない方がいいけど、口出しをするのも良くないし・・・」とシリアスに受け止めていらっしゃいました。

 

迂闊なことをするもんじゃないと反省するとともに、「そそぐ」っていい店名って思っていただけているんだなぁと嬉しさも感じました。(ポジティブ思考)


2022年4月もお楽しみに!(←懲りない)

 

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4月1日のInstagram 迂闊なことしてごめんなさい



2021年5月(5月の季語:空っぽのバックバー)

とうとう福岡でも、アルコールの提供を控えるよう要請がありました。

ちょうどお酒をまとめて発注したばかりのタイミングでの要請で、ひと昔前に流行った「マーフィーの法則」を思い出しました。

お酒のご提供を控える間、普段はお酒を並べている棚(バックバー)からボトルを撤去し、代わりに本を並べて過ごすことになりました。

2021年6月(6月の季語:ジンジャーソーダ)

5月に引き続き、お酒の提供なしの営業です。水出しアイスコーヒーの他、自家製のジンジャーエール等をお出ししておりました。

6月21日からお酒のご提供を再開できることになり、空っぽのバックバーにボトルが戻ってきました。しばらく休んでいたビールサーバーも念入りに清掃。

久々にお客様に生ビールをそそぐことができました。

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6月3日のInstagram 自家製ジンジャーエールのご案内

 

2021年7月(7月の季語:換気・やる気・元気)

7月は換気設備の取り付けや、お手洗いの非接触化を実施。

お客様からも好評をいただきました。

安心してご利用いただけるファシリティもサービスのひとつですね。

情報収集や検討を怠らず、可能な範囲で改善を努めたいと思います。

 

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換気設備を案内するInstagram

 

2021年8月(8月の季語:煮浸し素麺)

残念ながら、8月もお酒のご提供を控える1か月となってしまいました。

あれこれ考えた結果、「煮浸しや素麺セット」や「アイスクリーム」をメニューに。

 

試行錯誤ではありましたが、最近(2022年3月)お客様から「夏になったら煮浸し素麺が戻ってくるんですか?また食べたいです」とのお声をいただき嬉しかったです。

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煮浸しとアイスクリーム。夏らしいメニューです

 

2021年9月(9月の季語:ひやおろし爆買い)

9月もお酒のご提供を控える1か月。

お店でお酒は出さずとも、お酒屋さんには季節のお酒が並びます。

9月は二度目の火入れをせず夏を過ごした「ひやおろし」が出回り始めます。

「そろそろお酒の提供が再開できそう」との期待を込めて、季節のお酒をまとめ買いして備えました。

※お酒の提供NGは9月末で要請が終了し、10月から無事ひやおろしをお出しできました。

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「備えあれば憂いなし」をキャッチフレーズに買った日本酒

 

2021年10月(10月の季語:おかえり、おでん)

寒さを感じる日も増えて、おでんを再開。

昆布と花がつおで丁寧に出汁をとり、具材を煮込み、昨年ラフロイグの空き箱で工作したおでん提灯を吊り下げて準備完了です。

夏に何もできなかった鬱憤からか、「ハロウィン何かやりたい」気持ちが高まり、赤い色のドリンクをリストし、特製コースターを用意。コースターはホラー過ぎると不評でした。思い付きでやるもんじゃないと学習。

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関東だしのおでんと、不評のハロウィン用コースター

 

2021年11月(11月の季語:おかえり、モツ)

冬が近づく11月には、モツ煮込みを再開!

一部のコアなファンの方から「モツ煮いつからですか?」とリクエストをいただき、モツ冥利(?)に尽きます。

しばらく営業時間が定まらず生活リズムも狂いがちでしたが、11月は1か月を通して通常営業ができ、身体のリズムも戻ってきました。

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モツ煮が冬の到来を告げます(大袈裟)



2021年12月(12月の季語:浮かれイルミネーション)

夏に発揮できなかったイベントへの情熱が、ハロウィンの失敗での消化されずクリスマスにも注がれます。昨年はさらっとスルーしたクリスマスでしたが、店内と窓にイルミネーションを取り付けました。

店内はシンプル派のサイトウは微妙な反応ではありましたが、お客様からは「お店が営業中なのが分かり易くていい」と支持があり、思わぬ発見がありました。

 

年末が近づき、お見送りのお客様と「今年もお世話になりました」「来年もお願いします」と会話するのが、毎回ほっこりします。

「来年もよろしくお願いします」とご挨拶して、「いや、年内もう1回くらい来ますよ」っていうやり取りも好きです。

 

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サイトウの支持は得られないイルミネーション



2022年1月(1月の季語:寅押し)

新年3が日も営業しました。

生まれ干支である寅年に思い入れがあるので、お手製の寅柄ネクタイでおめかし。

昨年のお正月同様に、「お正月特製3種盛り合わせ」や「お雑煮」等のメニューをお出しし、お正月気分を味わいました。

12月に飾ったイルミネーションがそのままなのはご愛嬌。

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お正月メニュー



2021年の1年間にそそいだドリンクを振り返ってみて、ソフトドリンクのみの期間があるのを眺めながら「いろいろあった1年間だったなぁ」と改めて感じました。

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2022年2月(2月の季語:KFCオリジナルチキン)

2月はサイトウが誕生日を迎えました。

区切りの年なので、誕生日を迎える瞬間に居合わせたお客様にも乾杯に付き合ってもらって・・・と想像していましたが、残念ながら1月の下旬から時短営業になっておりました。
山盛りのKFCオリジナルチキン(サイトウの好物)を食べながら誕生日を迎えましたが、お店を営業する中でつながりができたみなさまからもお祝いの言葉をいただくことができました。

 

開店前、サイトウ・アニバーサリーイヤーの2022年にはウイスキーの聖地アイラ島の蒸溜所巡りをしよう!と目標にしていましたが、うーん、どうでしょうかねぇ。

来年行けるといいなぁ。

 

2022年3月(3月の季語:そそぐ開店2年!)

そして今月22日、2周年を迎えることができました。

ご来店くださったみなさま、お祝いやメッセージをお贈りくださったみなさま、ありがとうございました。

 

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2年目を振り返って

2年目の1年間は、「BARなのにお酒のご提供をしない」という、開店前には全く想像していなかった期間もありましたが、周囲のみなさまの応援に本当に励まされました。

あっという間の2年間にも感じますが、「もう5年?」「え、10年?!」という感じで続けていけたらと願っています。(その時自分が何歳かは考えないようにしています!)

 

新型コロナウイルスで世の中が激変する中での営業ですが、制約の範囲で試行錯誤しながらお店の営業スタイルを考える訓練というプラス面もあるかも知れません。

まずは制約なく営業活動ができる日が戻ることを切に願いますが、その後も安穏とすることなくコロナ禍での経験を糧に「そそぐがより楽しいお店になるには、より心地いいお店になるには」を考えて、進化し続けていけるように精進したいと考えています。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 

また堅苦しい締めになってしまいましたが、ご来店はどうぞお気軽に。

3年目も心を込めてそそぎます。

 

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