そそぐのサイトウです。
2月頭に誕生日を迎え、また1つ歳を重ねてしまいました。
イシザキから「もうすぐ誕生日だから、ブログの記事何かお願い」と依頼を受け、ブログを書いています。誕生日とブログって関係ないとは思いつつ。
僕ももう、誕生日を前向きに喜べない年齢になりました。
「すっかりおじさんの年齢だな」と思いつつ、バック・バー(酒棚)を見るとバーボン・ウイスキーOld Grand-Dad(オールド・グランダッド)が目に入りました。この域に達するにはもうちょい先ですが、近づいているのは実感します。
ウイスキーの銘柄にはOLD(オールド)と名がつくものが結構あります。
Old Parr(オールド・パー)等スコッチもありますが、アメリカン・ウイスキーにその傾向が強いです。
もしかして、OLDって単語がカッコいいんじゃない?
そしたらOLDになるのもカッコいいんじゃない?
自分のモチベーションのために調べてみました。
※以前書いたバーボンについての記事はこちら
産地明示や品質保証の”OLD”
少し調べた程度では明確な答えにたどり着きませんでしたが、幾つか説らしきものは見つけました。
- 産地からOLD説
「いつバーボンが誕生したか」「どこが発祥の地か」は今尚様々な意見があるようですが、幾つかの記事の共通点をゆるーくまとめて解釈してます。
バーボンの産地と言えば、もちろんケンタッキー州 バーボン郡ですが、かつてバーボン郡はケンタッキー州ではなく、ヴァージニア州に属し、且つ現在の数倍の広大な面積だったそう。
バーボン郡は分割されて小さな面積になりましたが、広大な旧バーボン郡あたりを「オールド・バーボン」と呼ぶこともあったとか。そこで生まれたウイスキーを出荷する際に、アメリカ東部産のライ麦ウィスキー(東部を流れる川の名前からMonongahela:(モノンガヒラと呼ばれていた)と区別するために、”OLD BOURBON”と刻印をした。その影響で、名前にOLDを冠するバーボンが多い・・・という説。なるほど。
- 品質保証説
かつで密造酒(Moonshineって言うんですね。コードネームみたいでかっこいい)が横行していた当時、ボトルのウイスキーが樽で長い期間熟成した正規品であることを示すアピールで「OLD」と名乗るに至った説。つまり、OLD=品質が良いと同義で使用されたそうです。
いいですね。僕が求める「OLD=成熟して質がいい」に近い説で気に入りました。
確証バイアス?どんとこい。
それぞれの銘柄の功労者”OLD”
そそぐではOLD CROW(オールド・クロウ)とOld Grand-Dad(オールド・グランダッド)を置いておりますが、それぞれ由来があるそうです。
- OLD CROW:創業者のジェイムズ・クロウ医学博士
- Old Grand-Dad:蒸留所3代目のレイモンド・B・ヘイデンが、創業者の祖父に敬意を払い、バーボンに“偉大なるおじいちゃん”と名付けた
バーボン全体が「OLD BURBON」と呼ばれた時代があったのか、それぞれのメーカーが先代の偉業を称えて「OLD 〇△氏」とこぞって名付けたのか経緯は分かりませんが、バーボンにおける”OLD”は使い込まれた良質の革のような成熟を感じる言葉だと思いました。
OLDになるのも悪くないですね。
心をこめてそそぎます。
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