アイラ島で宿泊したB&Bやパブレストランなど。蒸留所でウイスキーをたっぷりいただくので、パブはビール多めです。アイラビールのIPAが特に気に入りました。
アイラ島の宿 Askernish B&B
アイラ島訪問の日付を確定するにあたって、宿泊先を確保できる日を軸にしました。
もちろん宿はそこそこの数ありますが、蒸留所巡りを目的としつつも車移動をしない我々にとっては、必然的にボウモア周辺かポートエレン周辺に限定されます。かつ手頃な価格の宿はすぐ埋まります。
Google Mapで1つひとつ調べて感じたアイラ島の宿の特徴
- ホテルは少ないが、B&Bやロッジはそこそこある。グループでの滞在なら1棟貸しのロッジもおすすめ。(2人だとロッジは割高)
- Booking.comのような代理店サイトで予約できる宿や、公式サイトから予約できる宿もあるが、メールか電話で空き状況を直接問い合わせする宿も多い。
- 2泊以上、3泊以上など複数日の宿泊を設定している宿が多い。
- 返金不可の設定をしている宿が多い。
今回宿泊したAskernish B&Bは直接の問い合わせが必要ですが、公式サイトに空き状況が公表されているので、「この日に宿泊したい」と手短なメールで完了できました。
前日に「12:20のフェリーでアイラ島に到着して、ラフロイグ蒸留所に行くので荷物を預かってほしい」とメールをしたので、早めにチェックインできるよう部屋を整えてくれました。ありがたい。
門には白い石が。素材は分かりませんが「この辺で採れる」そうなので砂岩かな?魔除け的な意味があるらしく、アイラ島の幾つかの家にも同様の飾りの門を見かけました。
特筆すべきは朝食のおいしさ。
3つのメニューから選べます。初日は2人ともTraditional Fayre(スコットランドの朝食プレート)を選び、2日目は魚料理2種をそれぞれ選びました。
Traditional Fayre(Scottish Breakfast)
カリカリのベーコンや玉子(スクランブルエッグでお願いした)のほか、奥の黒い丸はBlack Pudding(ブラック・プティング)で、豚の血液や脂肪にスパイスを加えたソーセージです。手前の黒いのはHaggis(ハギス)という羊の内臓をスパイスで味付けしたスコットランドの伝統料理。グラスゴーのパブで食べたものとは違い、カリカリに焼いてありました。
SMOKED HADDOCK
Haddock(ハドック)は北大西洋にるタラ科の魚です。この日はポーチドエッグを添えたミルク煮。優しい味でおいしかったです。
GRILLED KIPPER
Kipper(キッパ―)はHerring(へリング、日本のニシン)の開きに塩をふって燻製にしたもの。かつてはイギリスの伝統的な朝食メニューでしたが、1970年代に漁獲量が制限されたのを機に食卓に上がらなくなったそうです。健康志向の高まりにより、再び人気だとか。
ホストのJOYさんのホスピタリティ溢れるB&Bでした。お布団もタオルもふかふか。
連泊すると割引がありお得ですが、1泊でもOKな貴重な宿です。
アイラ島のレストラン SEA SALT
B&Bにチェックインした際に「もしSEA SALTで夕食なら、今すぐ予約した方がいいわよ」と教えてもらい、すぐさま行きました。「17:30なら1テーブル空いてる。他の時間は満席です」とのことで17:30に予約しました。
店内を撮り忘れましたが、明るい雰囲気です。混んでいましたが、オーナー(シンガポールご出身だそう)と2人のスタッフの方がキビキビ働いていて、食事もすぐに出てきました。
オイスターはBowmore Hotelのレストランで食べる予定でしたが、隣のカップル(韓国の方)が美味しそうに食べているのを見て「こちらもオイスターを」と勢いで頼みました。
そのカップルはウイスキー(ラガヴーリン16年)をかけて食べていました。あの食べ方をする人の80%は村上春樹著「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」の愛読者なので(注:イシザキ調べ)気になりましたが未確認。
アイラ島のオイスターは潮の香りが強く、とても美味しかったです。
Bowmore Hotelのレストランは行けなかったので、SEA SALTで食べてよかった。隣のカップル、グッジョブです。
翌日、B&BオーナーのJOYさんに「シーソルトで何食べたの?」と聞かれたので「オイスター」と答えたら「オー、ディスガスティング!」と言われました。牡蠣の好き嫌いが分かれるのは万国共通なんですね。牡蠣好きの方にはおすすめです。
アイラ島のパブ Ardview Inn
SEA SALT食事後に訪問したポートエレンのパブ。
まだ早い時間(19時前)の観光客の入店なので「フードはないですよ」とそっけなく言われましたが、「食事は済ませたので、ウィーアー レディ トゥ ドリンクビアーです」と答えたら、ややウケをゲットしました。やったね。失笑かも知れないけど、まあいいです。
アイラビールをはじめ、スコットランドビールのタップも充実しているし、地元の方がワイワイ楽しんでいる雰囲気もいいです。
気に入ったので翌日もリピート訪問し、その日は蒸留所ツアーで一緒だったカップルと隣になり「今日一緒のツアーでしたね」と話しかけられました。お2人ともスコットランド本土のウイスキー会社に勤めていらして、男性はニッカ・ウイスキーの大ファンだそう。ニッカに何の係わりもない私ですが、「サンキュー」とお礼を申し上げておきました。日本を代表して。
アイラ島のパブ PUBLIC BAR
2日目の蒸留所3か所巡りの帰りに通りかかり、「一旦B&Bに戻る」というサイトウと別れてイシザキ単独で入店しました。
が、クレジットカードを持参しておらず、「スマホの決済で支払えたらハーフパイント飲みたいです」と申し出て決済しましたが上手く決済できず・・「ホテルに戻ってカード取ってきます」と頭を下げる私を横目にお姉さんは颯爽とビールをそそぎ「外は暑いから飲んで行って。Be my guest!」と渡してくれました。喉乾いていたから超嬉しい。でも申し訳ない。
飲み終えたらB&Bへ戻り、速攻サイトウを引き連れて再訪しました。もちろんクレジットカードを携えて。
先ほどは恥ずかしさと申し訳なさで余裕がなかったけど、改めて見渡す店内は明るくて素敵です。我々のような観光客もいますし、地元の若い方も仕事終わりに1杯飲んでいて、使い勝手もよく人気のお店でした。
この日は9月にしては高温(25℃)だったので、ここで買ったビールをビーチサイドの公園で飲む人も多くいました。
常連さんが「公園のテーブルにグラスがたくさん置いたままだよ」と伝えに来て、1人でお店を回しているお姉さんが忙しなくグラス回収に行きました。さっきのお礼とお詫びに私が行きたいけど、申し出る勇気なくビールを飲み続けていました。
アイラ島のパブ Bowmore Hotel BAR
最終日はボウモア蒸留所の見学の後、Bowmore Hotelのレストランでオイスターを食べる予定でしたが、「今日は貸し切りです」とのこと。残念。隣のバーならどうぞと案内してもらい、バスの時間までのんびり飲ませてもらいました。
レストランとバーの入り口は別々ですが、スタッフが行き来できるよう壁が開いていて、レストランのスタッフが時折私たちの様子を見てサーブしてくれました。
そんな感じで座らせてもらったので、お店本来のサービスは分かりませんが、ビールの他ウイスキーも充実していました。(隙間から見えるレストランのバースペースの方が、より充実してそうな雰囲気はありました)
貸し切りで忙しい中、おいしいビールを飲ませてくださって感謝。
アイラ島のスーパー
ポートエレン2日間とボウモア数時間で出会ったお店だけですが。
ポートエレンにはCO-OPとSPAR(懐かしい)がありました。フードの品揃えはCO-OPがいいけど、アイラビールはSPARにしか置いてない・・と違いはあります。
CO-OPの冷凍食品がおいしそうだったので、2日目はパブを2軒はしごした後、CO-OPで買い物してレンチンして夕食を摂りました。
お土産屋さんはポートエレンにはほぼなく、ボウモアの街に3軒程あるギフトショップの1つでマグネットを購入できました。
ウイスキーを探すなら、ボウモアのIslay Whisky Shopが良かったです。
ボウモアの街並み
ボウモアの丘の上にあるラウンドチャーチと呼ばれるキラロウ教会。悪魔が潜むことがないようにと円筒形をしているそうです。
【アイラ島への旅 Vol.1】福岡からグラスゴーへ(計画編)