「そそぐ」のイシザキです。
前回に引き続き、確定申告に向けた話を書きます。
ポップな内容ではありませんが、今回までお付き合いください。(いらすとやのイラストで、ポップさを添えてみます)
確定申告の会場でのアルバイトで、遅ればせながら税金の大まかな仕組みを理解できました。
「そそぐ」が開店できた暁には個人事業主になるので、「青色申告」か「白色申告」を選択して確定申告をする必要があります。
これまでも「青色申告=大変だけど優遇がある」「白色申告=申告が簡単な分、優遇はない」程度の知識はありましたが、いろいろ調べたり話を聞いて「青色申告の優遇」と「青色申告をする手間・煩雑さ」を理解した上で「私は青色申告をしよう」と思うに至りました。
青色申告の優遇
「青色申告」で検索すると分かり易い解説がたくさん出てきますので、ここでは詳しく書きませんが、ざっくり以下のような点が挙げられます。
- 65万円の控除が受けられる(青色申告特別控除)
- 赤字の場合3年間繰り越しができる(純損失の繰越し※繰り戻しもある)
- 固定資産の経費扱い可能の額の上限が10万未満→30万円未満になる(少額減価償却の特例)
- 自宅を事業使用する場合に案分して経費化できる(家事按分)
- 事業を手伝う家族への給料が経費になる(青色専従者給与)
青色申告をする手間・煩雑さ
青色申告は複式簿記、白色申告は簡易簿記での帳簿記入です。手書きで複式簿記をつけるのは知識が必要ですが、「会計ソフトを使えば大丈夫」という声が多いので頑張ろうと思っています。
さらに、これまでの経験を根拠に「頑張れるのではないか」と自分に期待しています。
根拠1:おこづかい帳をつけていた
小学校入学と同時におこづかいをもらい始めましたが、おこづかい帳をつけていないと翌月もらえない制度だったので記帳していました。
小学1・2年生の時は1月150円だったので、今考えると書く程取引があったのか謎ですが。「支出:チロルチョコ 10円」「支出:けしごむ 50円」とか書いていたんでしょうね、きっと。
おこづかい日に「やべ、書いてない」とまとめて数日分書いたこともありますが(複数のペンを使う偽装工作付き)・・・昔から帳簿に慣れ親しんでいたという点では「頑張れるのでは」という根拠にしています。
根拠2:会社の経費精算もだいぶ細かかった
どのの会社も同じだと思いますが、会社の経費精算って大変ですよね。
特に複数の施策を担当していると「この交通費は施策Aの予算で、この勘定科目」「この運送費は施策Bの予算で、この勘定科目」と細かく分けて管理画面に登録する必要がありました。月末に焦らなくていいよう事前に仕分けしておいて・・・とやりましたが、低くない確率で経理部門から「領収書と〇円ずれています」と差し戻しがありました。
あれをやっていたから、お店の帳簿も頑張れるのではないかと!
根拠3:経営学部なんです
具体的に「あの学びが生かされる」という点は思いつきませんが、強いて言えば、簿記の単位を取ったことがここにきて初めて生かされるかも。(優・良・可の3段階で「可」でしたが)
それ以前に、確定申告に向けた帳簿付けだけを目的とするのではなく、いわゆる管理会計のように、お店を健全に運営していくためにもしっかり把握・管理していく方がよいかとも考えています。
根拠に書いたこれまでの経験を振り返ると、性格的には向かないながらも何とかやってきた感が否めませんが、実際に「そそぐ」を開始してお金の管理で心が折れそうになった際には、このブログを読み直して自分を励ましていこうと思います。
今回のブログは「税制優遇があるし、青色申告を頑張ろうと思っています」という、なんだか器が小さい話になってしまいました。
そんな私とは器の大きさが違う、川原俊夫氏の逸話をご紹介してブログの締めとします。川原氏は明太子「ふくや」の創業者で、明太子の製造方法を惜しみなく公開し、明太子を福岡の名物に育てた方です。
川原氏は1979年に福岡市のトップ高額納税者となっています。
息子である健氏、正孝氏が、店を法人化したほうが節税になるという提案をします。しかし川原氏は「お前は道路を歩きよろう。橋も渡るやろう。道路も橋も税金でできとるったい」と言い放ち、取り合わなかったと言います。
木下斉著「福岡市が地方最強の都市になった理由」P201より引用
こんな人物にはなり得ませんが、しっかり働いて貢献したい気持ちだけはあります!
そのためにも、確定申告さておき、まずは物件を見つけないと!
そそぐHP: http://sosogu.jp