「そそぐ」のイシザキです。
さて、本日は「そそぐ」の業態であるBARについて。
枠にとらわれない飲食店がたくさんあるご時世、自ら「BAR」と定義づける必要もないのですが、私自身がBARに憧れたこともあり、「そそぐ」の業態を聞かれると「BARです」と言っています。今のところ。
皆さまは、初めてBARに行った時を覚えていますか?
初BAR(ダイニング・バー含む)
私は横浜駅近くの地下にあった「SAMADHI(サマディ)」というお店だったと思います。当時、横浜の大学に通っていた私は、学校の友達と3人でSAMADIに行きました。
この時一緒にSAMADHIに行った友達の1人(この友達は後に、SAMADHIでバイトすることになる)と先日話したところ、行くきっかけは私が服を買った店で店員さんに「SAMADHIっていいお店があって、チャリハイピンって料理がおすすめ。行ってみてね」と教えてもらったことだったそうです。すっかり忘れていました。
余談ですが、この時に買った服はシルバーのトレンチコートでした。
洋服の好みは極めて地味な私ですが、この時はシルバーのコートを試着して「黒いパンツと合いそう」と“ちょっと光沢のあるグレーのコート”との認識で選びました。が、学校に来ていくと「急にどうしたの?」とか「消防服っぽい」等のコメントをもらい、程なくして美大に通うオシャレ女子に引き取ってもらいました。
友達と四半世紀ぶりにそのコート話になった際に「あのコート、色はシルバーだったけど全体的にはシンプルな感じじゃなかった?」と意見してみたのですが、「アルミホイルだった」と一蹴されました。そっか。それは私には着こなせないわ。
さて。SAMADHIはお店に入るとお香の匂いがして、レゲエが流れるお店でした。それだけ聞くと怪しいですが、チャリハイピン(油淋鶏っぽい鶏料理。揚げた春雨が乗っていた)やパスタがおいしい健全なお店です。ジャンルに分けると、レゲエ風のダイニング・バーになるのでしょうか。
そこにいると、「大人になったな」「都会に来たな(イシザキは佐賀育ち)」と思いました。初めて「チャージ」というシステムに出会ったのもSAMADHIです。(最初に行った時は、お会計間違いかなって思った)
※SAMADHIは2007年に惜しまれつつ閉店なさったようです。
初BAR(いわゆるオーセンティック・バー)
店名を思い出せませんが、横浜の元町にある建物の2階のお店でした。
お店の佇まい自体は至って普通のBARでしたが、私より一足先にオーセンティックバーデビューをしていた友達が「初心者にも飲みやすい」という理由ですすめてくれた、カナディアンクラブのソーダ割を飲みました。
ウイスキーの銘柄とその飲み方を選んで飲むって、さらに「大人になったな」と感じる出来事でした。そのせいか、今でもカナディアンクラブのソーダ割は好きです。
「BARって行きますか?」
ヒアリングという程ではないですが、新卒で入った会社の同期だった友達数人に「BARって行く?」と聞いたら「あまり行かない」とのことでした。アルコールに強くない友達が行かない理由は「行きづらい」「居づらい」、特に男性は「行きつけのBARは欲しいけど、BARでは強めのお酒を飲まないと格好がつかない」と考えている傾向がありました。
私はお酒自体も好きですが、お店で飲んでいる時に「大人になったな」「頑張って働いててよかったな(稼いだお金で飲みに行ける)、明日も頑張ろう」とも思います。
アルコールが苦手な人の生活にも、BARのもつエンパワーメント機能を活用してほしい、そんな気持ちで「そそぐ」のコンセプトやサービスを考えています。
日々頑張る皆さまのサードプレイスになれますよう、準備を進めてまいります。
おまけ
世界一周でカナダにいた時に「思い入れのあるカナディアンクラブの工場を見学したい」と友達の運転で工場に向かいましたが、途中で断念し、その辺の海でピクニックをして帰りました。海でサンドイッチを食べていたらカモメに襲われてめちゃ怖かった。怖かったけど、その時の写真は素敵なので見てみてください。
そそぐHP: http://sosogu.jp