「そそぐ」のイシザキです。
前回の「実録!2021年にそそいだもの」で書きましたが、昨年はアルコール提供を控える期間があり、提供再開の際には「自宅では飲めなかったから」との理由で生ビールのご注文をたくさんいただきました。
グラスにそそいだビールをじっくり眺めて、噛みしめるように味わうお客様のご様子が印象的でした。
生ビールは見た目も美味しいように、心を込めて丁寧にそそいでおります。
そそぎ手の心掛けや技術もちろんですが、「見た目も美味しい」にはグラスの存在も欠かせないと思います。
そんなわけで、今回は「そそぐ」のビールグラスをご紹介させていただきます。
ビールグラス探し開始
「そそぐ」の生ビールは、検討の結果「HARTLAND(ハートランド)」に決めました。
世の中のビールは全ておいしいのですが(イシザキ個人の感想です)、ハートランドの素材(小麦、ホップ)をストレートに感じる味わいが、木や石など素材を生かした内装の「そそぐ」で飲むとより旨くなるはず!というのが決め手です。
ハートランドの「素材を生かした味」を生かすため、グラスは以下のような観点をもって探しました。
- 香りが感じられる形
ハートランドは爽やかでほのかに甘い麦の香りも特長のひとつ。
それが感じられるようなもの。(チューリップグラスやヴァイツェングラス)
- リム(飲み口部分)が薄いもの
繊細な泡や素材の旨味が感じられるよう、口にあたる縁の部分が薄いもの。
- 扱いやすいもの
薄い方がより口当たりは良いですが・・・一方で洗ったり、拭いたり、片付けたり・・の業務に耐えうる強度があるもの
- エレガントさがある
ここはサイトウのこだわりですが、「ステム(脚)がある方がエレガントでステキ」と。
イシザキがビールグラスを吟味して「これなんてどう?」と聞くと、「脚が太いかな。もっと脚が細い方がいい」と難色を示され、何となく屈辱を味わった気になること数回。
- たっぷりの量
やっぱり、飲みごたえがある量が欲しいですよね!
大まかな部分はカタログやインターネットでもわかりますが、リムの厚みは実際に触ってみないと分かりません。
市内の百貨店を全て回って、東京の河童橋の食器屋さんを端からチェック、ショールームで相談に乗ってもらったりと検討を続けました。
決定!ビールグラス
検討の末にたどり着いたビールグラスはこちらです。
生中(Regular)
ドイツのメーカーSPIEGELAU(シュピゲラウ)のチューリップグラス。
シュピゲラウの公式HPによると「ドイツ南部にある森深いバイエルン地方で、500年に渡って高品質なガラスを造り続けている」そうです。そしてこのグラスのラインは、エレガントさを保ちつつ「圧倒的な耐衝撃性」を兼ね備えていると紹介されています。
あくまでもイメージですが、ドイツメーカーが「圧倒的な耐衝撃性」と謳っているなら、かなり丈夫な気がします。
丈夫さ◎
リムの薄さ◎
脚の細さ◎ 短いけど!
量はたっぷり475ml!
美しい流線型のラインと細い脚でエレガントに見えますが、結構量あります。
シュピゲラウ公式HPには「半分まで注いだ状態でお飲みいただくと、ビールの風味と味わいを最大限にお楽しみいただけます」と50%程度の量を推奨していますが、「そそぐ」では上までそそいでいます。
だって、たっぷり入ってる方が嬉しいじゃないですか!
その分、原価率云々はお得になっております。ぜひご利用ください。
生小(Small)
スモール用も同じ条件で探しました。
こちらはドイツメーカーNachtmann(ナハトマン)の脚付きグラス。
洗練されたシンプルな佇まいと細い脚。見つけた時は、ローマの休日のアン王女役を探している時にオードリー・ヘプバーンに出会ったスカウトのように「君だ!」と胸が高鳴りました。
330mlとちょうどいいサイズ。
もっと少量がいい場合は、クラフトビールS用のグラス230mlでもご提供可能です。
こちらは通称「ミニ」
強めのカクテルを何杯か飲んで、「酔い覚ましにミニビール1杯」を飲んでお帰りになるスタイルの方もいらっしゃいます。
よりおいしく味わっていただけるよう、クロスで拭き上げたグラスは一年中冷蔵庫の中でスタンバイしております。
生ビールをご注文の際は、心を込めてそそぐビールの泡とともに、細い脚が自慢のグラスたちにも注目してください。